子どもの6歳臼歯の重要性について



6歳臼歯ってどの歯のこと?

こんにちは。
神戸市東灘区の神戸住吉駅前歯科(ママとこどものはいしゃさん神戸住吉)、院長の中村元です。

お子様の歯が生え変わる時期はママやパパもワクワクして、お子様の成長を感じ絵T嬉しくなることが多いのではないでしょうか。
一方のお子様は、初めての体験にドキドキかもしれません。

今回は、お子様の歯で気になる6歳臼歯についてお伝えしていきます。

■6歳臼歯とは

6歳臼歯は初めて生えてくる大人の歯、永久歯のことです。
位置としては、乳歯の奥歯のさらに後ろに生えます。

歯は乳歯から永久歯に生え変わるものと思われがちですが、乳歯がない部分に生え変わるのではなく、新たに生える歯もあるのです。
乳歯の数は20本ですが、永久歯は通常は28本、親知らずができると最大32本になります。

数が増えて、どうやって口の中に並ぶのかと驚かれるかもしれません。
ですが、歯が増えるだけでなく、それと同時に顎の骨も大きく広がっていき、
お顔やお口周りも大きく成長する
ので、きちんと並びます。

ただし、顎の骨がきちんと成長しないといった症状が起こると、歯並びが悪くなる原因になるので注意が必要です。
最初に生え変わるのは前歯のことがほとんどですが、最初に新たに生えてくる永久歯が6歳臼歯です。

正式な名称は第1大臼歯と言いますが、6歳頃に生えてくるケースが多いので6歳臼歯と呼ばれています。
1本ではなく、乳歯の奥歯の後ろに生える上下の第1大臼歯のことを指すため、全部で4本該当します。

実際には6歳ちょうどに生えるとは限らず、個人差があり、4歳半~9歳くらいまでに生える歯です。

■重要となる6歳臼歯

6歳臼歯はいわゆる奥歯になりますので、とても重要な位置づけです。
最初に生えてきて、かつ歯並びの拠点となる奥歯にあたるため、その後の歯並びに影響を与えます

もし6歳臼歯の生え方が斜めになるなど、正しく生えてこないと、それ以外の歯もきちんと並べなくなります。
そのため、6歳臼歯は「噛み合わせの鍵」と呼ばれることもあるほどです。

また、奥歯は食物を噛む力が一番強く、歯を食いしばる際にも重要になる歯です。
しっかりと噛んだり、おしゃべりをしたり、歯を食いしばってスポーツなどに耐える力をつけるためにも重要な歯となります。

■虫歯に注意

お子様には、歯が生えてくるといった知識もないので、初めて生えてきてもわからないケースが多いです。
パパやママも6歳臼歯の知識がないと、抜ける歯や生え変わることばかりが意識され、気付きにくいことがあります。

お子様の歯磨きを毎日サポートされていると気付くかもしれませんが、
実は、臼歯は歯ぐきの下に隠れている期間が長く、完全に生えるまで時間がかかります

生え始めは手前の乳歯のほうが高さも高く、奥に隠れた歯は磨きにくいです。
そのため、6歳臼歯に気付いても、磨き残しが多くなります。

さらに、汚れや細菌が溜まり、虫歯になってしまうケースも少なくありません。
歯磨きを丁寧にする習慣がついていない場合や甘いジュースやお菓子などを好んで食べる場合は特に注意が必要です。

永久歯がしっかり生え揃うまでは、保護者様が歯磨きを手助けすることや仕上げ磨きをしていただくのがおすすめです。

■定期検診を受けよう

6歳臼歯は虫歯のリスクが高いので、永久歯が生え揃うまでの間は、特に定期的な検診が大切になります。
一般的には、定期検診は3ヶ月に一度のペースで大丈夫ですが、
歯の生え変わり時期は1ヶ月に1度のペースで歯科医師によるチェックを受けるのがおすすめです。

定期検診を受けることで、虫歯の早期発見や早期治療だできるだけでなく、虫歯にならないよう予防することができます。
お子様や保護者様へのブラッシング指導をはじめ、歯のクリーニング、
フッ素塗布やシーランドなどさまざまな予防歯科の治療法をご用意しております。

定期検診や予防歯科を受診することで、歯や顎の成長が順調か、
正しく生えてきているかをはじめ、歯並びのチェックなども行うことが可能です。


矯正が必要な場合にも、タイミングを逃さず治療をスタートできるので、お子様の定期的な歯科検診はとても重要になります。
個人差はあるとはいえ、6歳を過ぎても6歳臼歯が生えてこないなどのご心配も、歯科医院で解消できます。

■まとめ

6歳臼歯は最初に生えてくる永久歯で、上下左右の奥歯にあたるため、歯並びの起点ともなる重要な歯です。
6歳臼歯は、生えてもすぐには気付きにくいうえ、生え始めは乳歯のほうが高く、見えにくく磨きにくいです。
そのため、虫歯になってしまうケースが少なくありません。

保護者様が歯磨きをサポートしてあげるとともに、定期的な歯科検診によるチェックや虫歯予防が大切になります。
早めの予防歯科により、これからの歯の健康を守ることにつながりますので、ぜひ定期的にご来院ください。

お子様の歯の生え変わりに関するお問い合わせ・ご相談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。


神戸市東灘区の歯科医院(歯医者)の神戸住吉駅前歯科では、むし歯(虫歯)治療や歯周病はもちろん、虫歯予防、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科など最新の治療にも対応しています。全チェア個室・徹底した滅菌、感染対策など家族で安心して通って頂けますので、歯の悩みはお気軽にご相談ください。
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▼記事監修
神戸住吉駅前歯科
ママとこどものはいしゃさん神戸住吉
院長 中村元(なかむら はじめ)
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
https://mamatokodomo-sumiyoshi.com/staff/

経歴
朝日大学歯学部 歯学科 卒業
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院歯科医口腔外科 勤務
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院 麻酔科研修
北大東村立 歯科診療所 医院長(学校歯科医師兼任)
社会医療法人 かりゆし会 ハートライフ病院口腔ケア科 勤務
医療法人真心会 神戸住吉駅前歯科 院長