インプラントの安全性について歯科医師が解説!
インプラントは本当に安全なの?
こんにちは。
神戸市東灘区の神戸住吉駅前歯科(ママとこどものはいしゃさん神戸住吉)、院長の中村元です。
歯が欠損した場合などに行われるインプラントは、まるで自分の歯のように使えると注目されている一方で、顎の骨に人工歯根を埋め込むのは安全なのかと不安に思う方も少なくありません。
麻酔をして手術をすることに対して、抵抗を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、インプラントの安全性について解説していきたいと思います。
■インプラントができない人もいる
インプラントは、一般的な歯科治療と異なり、麻酔をして数時間かけて口腔外科の手術を行います。
そのため、手術に耐えられない人や手術中に体調が急変するようなリスクがある方はインプラント治療は受けられません。
たとえば、心疾患や脳疾患を抱えている方をはじめ、人工透析をされている方、糖尿病で血糖値のコントロールが難しい方などです。
こうした重篤な病気があると治療が受けられないというと、インプラントは怖いもの、安全ではないのではないかと不安になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ、糖尿病の症状が重い方や人工透析を受けている方などがインプラントができないかというと、免疫力や抵抗力が低下している方が多く、手術でできる傷口の回復が遅くなりやすいためです。
また、手術には出血を伴うため、人工透析をして血液の循環が必要な方にはリスクが高いです。
歯科医師は、あくまでも歯と口腔に関する医師であり、体の治療を行う医師とは異なるため、手術中に異常が生じても対応ができません。
そのため、インプラントの治療はお断りすることが基本です。
■インプラントのリスクと対処策
インプラントが安全なのか不安を感じるのは、インプラントの手術においてリスクもあるためです。
もっとも、このリスクは適切な対策を講じることで、最小限に減らすか回避することが可能です。
ただ、歯科医院や歯科医師によって、この対応ができていないと安全性の問題に発展してしまうリスクがあります。
そのため、インプラントの治療を安全に受けるためには、安全対策を徹底している歯科医院を選ぶこと、豊富な知識と高い技術があり、手術実績が豊富な歯科医師を選ぶことが大切になります。
■インプラントにおける主なリスク
インプラントの安全性が問題になるリスクとして、以下のようなものが挙げられます。
もっとも、リスクを軽減する対策を講じれば、安全に行うことができます。
ここからは主なリスクと対策について見ていきましょう。
・手術のミス
インプラントの手術を行う際に、重要な血管を傷付けてしまい大量出血が生じたり、神経を傷付けて感覚の麻痺が起きたり、骨を突き抜けて重篤なケガに至るケースがあります。
こうしたミスは、手術経験が浅い医師が慎重に手術を行わないことで起こり得るものです。
これを避けるには、手術経験が豊富で高い技術を持った信頼できる歯科医師を選ぶことが大切です。
歯科医師の側でも事前にCT撮影などの綿密な検査と分析を行い、手術のプロセスをよく検討することが求められます。
・感染リスク
器具の消毒や滅菌などが不十分な状態で手術が行われると、細菌感染が起こり、インプラントがダメになってしまう場合や炎症などが起こるリスクがあります。
もっとも、消毒や滅菌、感染予防対策は歯科医院や歯科医師に当然に求められるものです。
ただし、どれだけ徹底しているかは歯科医院によって差が出ます。
器具や機械だけでなく、歯科ユニットや空調に至るまで細菌の繁殖リスクを防いでいる、感染症対策を徹底している歯科医院を選びましょう。
■インプラントを安全に行うには
インプラントの安全性は、インプラントそのものの安全性だけでなく、治療を行う歯科医院の体制や手術を行う歯科医師によるところが少なくありません。
つまり、信頼できる歯科医師と出会えば安全に行うことができます。
安全に行うには、歯科医師の技術だけでなく、お互いの信頼関係を築き、歯科医師が一人ひとりの患者の状態をよく理解して、適切な治療プログラムを作成することが大切です。
そのためには、丁寧なカウンセリングが欠かせません。
ただ、口の中や歯の状態を見るだけでなく、罹患している疾患がないか、服用している薬はあるか、どんな生活習慣を送っているのかなど多様な観点から、インプラント治療がうまくいくのか、安全性が保たれるかを判断してもらうことが必要です。
■手術を安全に行うために
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術なので、骨の状態をレントゲンで確認します。
ですが、それだけでは安全性は確保できません。
レントゲン写真では、立体的に骨の構造を見ることができないため、血管や神経を傷付けてしまったり、骨を突き抜けたりする医療ミスが起こるリスクが高まります。
そのため、CTスキャンを行える体制が整っていることが安全に手術を行うために欠かせません。
CTスキャンによって骨の立体的な状態を把握できるため、手術による事故を防ぐことができます。
■まとめ
当院は、感染症対策を徹底しており、安全に手術を行うための医療機器も備えています。
インプラントの手術実績が豊富な技術の高い歯科医師が対応しますので安心です。
当院では、事前のカウンセリングをしっかりと行い、不安や疑問を解消してから治療しますので、ご不安な方もぜひご相談ください。
神戸市東灘区の歯科医院(歯医者)の神戸住吉駅前歯科では、むし歯(虫歯)治療や歯周病はもちろん、虫歯予防、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科など最新の治療にも対応しています。全チェア個室・徹底した滅菌、感染対策など家族で安心して通って頂けますので、歯の悩みはお気軽にご相談ください。
https://mamatokodomo-sumiyoshi.com/
▼記事監修
神戸住吉駅前歯科
ママとこどものはいしゃさん神戸住吉
院長 中村元(なかむら はじめ)
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
https://mamatokodomo-sumiyoshi.com/staff/
経歴
朝日大学歯学部 歯学科 卒業
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院歯科医口腔外科 勤務
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院 麻酔科研修
北大東村立 歯科診療所 医院長(学校歯科医師兼任)
社会医療法人 かりゆし会 ハートライフ病院口腔ケア科 勤務
医療法人真心会 神戸住吉駅前歯科 院長