【神戸市】歯の根の治療(根管治療)の保険と自費の違いとは?どちらを選ぶべき?

【神戸市】歯の根の治療(根管治療)の保険と自費の違いとは?どちらを選ぶべき?

歯の痛みが続く、冷たいものや熱いもので歯がしみる……。こんな症状がある場合、「根管治療」が必要かもしれません。しかし、根管治療には「保険診療」と「自費診療」の2つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

この記事では、保険診療と自費診療の違いを詳しく解説し、どちらを選ぶべきか迷っている方の参考にしていただける内容をお届けします。

【根管治療とは?歯の根を守るための治療】

根管治療とは、歯の「根っこ」にある歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管が感染、もしくは損傷した際に行う治療のことです。

歯は表面の「エナメル質」、その内側の「象牙質」、そして最も内側にある「歯髄」という三層構造で成り立っています。歯髄は神経や血管が集まる組織で、痛みや温度を感じ取る重要な部分ですが、ここが感染すると激しい痛みを引き起こします。


✅ なぜ根管治療が必要になるのか?


根管治療が必要になる主な理由は、以下の通りです:

  • 深い虫歯:虫歯が進行し、歯髄まで達した場合、感染が歯の内部に広がります。
  • 外傷(打撲)による損傷:転倒や事故で歯に強い衝撃を受け、歯髄がダメージを受けることがあります。
  • 繰り返しの治療による炎症:何度も詰め物や被せ物を繰り返すことで、歯髄が刺激され炎症を起こすことがあります。

感染した歯髄は、自然に治癒することはありません。放置すると、感染が根の先端から顎の骨にまで広がり、腫れや強い痛みを引き起こすだけでなく、最悪の場合は全身に炎症が広がることもあります。


【保険診療の根管治療の解説】

保険診療で行う根管治療は、国の健康保険に基づく規定内で行われます。

✅ 保険診療の特徴

  • 使用器具:ステンレスファイルで手動で根管内を清掃
  • 治療材料:ガッタパーチャ(ゴム製の充填材)
  • 無菌環境:基本的にラバーダムは使用しない
  • 回数:治療が数回(3~5回)にわたることが多い
  • 費用:数千円から1万円前後

✅ 保険診療のメリット

  • 費用が安い:健康保険適用のため、患者様の自己負担が少なく済みます。
  • 全国どこでも同じ料金で治療が可能:地域や医院による差がほとんどありません。

✅ 保険診療のデメリット

  • 視野が狭い:肉眼または拡大鏡での治療が一般的で、感染部位の見逃しリスクがあります。
  • 無菌環境が確保されにくい:ラバーダムを使用しないため、唾液や細菌が入りやすい。
  • 治療回数が多くなる:1回で治療が完了しないことが多く、通院が必要になります。
  • 使用する材料が限られる:安価な材料が使用されるため、治療効果が安定しないことがあります。

【自費診療の精密根管治療とは?】

神戸住吉駅前歯科で行う自費診療の精密根管治療は、最新の米国式技術を採用し、高い精度で治療を行います。

✅ 自費診療の特徴

  • マイクロスコープ使用:視野を20倍以上に拡大し、微細な感染部位も確認できます。
  • ラバーダム使用:無菌環境で治療を行い、再感染リスクを徹底的に排除。
  • ニッケルチタンファイル:柔軟で高精度な器具を使用し、複雑な根管も安全に治療。
  • MTAセメント:生体親和性の高い材料で根管を密閉し、再感染を防止。
  • 回数:1回~3回で完了(症例により異なる)

✅ 自費診療のメリット

  • 高い成功率:90%以上の治療成功率を実現。
  • 短期間での治療:1回~3回の通院で治療が完了。
  • 無菌環境:ラバーダムを使用し、感染リスクを徹底的に防止。
  • 最新技術:マイクロスコープで精密に感染部位を除去。

✅ 自費診療のデメリット

  • 費用がかかる:8万円〜15万円(部位により異なる)
  • 保険が適用されない:自費診療となるため、全額自己負担になります。


【保険と自費、どちらを選ぶべき?比較表で解説】

項目保険診療自費診療(精密根管治療)
使用器具ステンレスファイルニッケルチタンファイル など
視野拡大肉眼またはルーペマイクロスコープ(20倍拡大)
無菌環境なしラバーダム使用で無菌状態を維持
根管充填材ガッタパーチャポイントMTAセメント
回数3~5回1~3回
費用数千円〜1万円程度8万円〜15万円(部位により異なる)
成功率50〜60%90%以上
再発リスク高い低い


【保険診療を選ぶべき方】

保険診療の根管治療は、経済的な負担を抑えつつ、基本的な治療を受けたい方に向いています。以下のような方におすすめです。

  • 治療費を抑えたい方:保険適用で費用が比較的安く済みます。
  • 根管が単純で、感染リスクが低い方:シンプルな症例では十分に効果が期待できます。
  • 他院で保険治療を続けている方:途中から自費に変更せず、保険のまま治療を完了したい方。

【自費診療を選ぶべき方】

自費診療の精密根管治療は、最新の技術を用いて高い成功率を求める方におすすめです。以下のような方に向いています。

  • しっかり歯を残したい方:米国式の精密治療で再発リスクを大幅に軽減。
  • 以前に治療した歯が再感染した方:マイクロスコープで細部まで確認し、確実に治療できます。
  • 見た目や審美性も重視したい方:無菌環境で清潔に治療し、被せ物も審美性の高い素材を選べます。
  • 短期間で確実に治療を終えたい方:1回〜3回の通院で治療が完了し、忙しい方にも最適です。

【神戸住吉駅前歯科の精密根管治療が選ばれる理由】

  • 米国式治療:マイクロスコープ、ラバーダム、MTAセメント
  • 口腔外科認定医による安全で確実な治療
  • 他院で「抜歯」と言われた歯も救える可能性
  • 高い成功率と短期間での治療


【よくある質問(FAQ)】

Q1. 保険診療の根管治療でも十分ですか?

A:歯の状態や症例によります。軽度の感染であれば保険診療でも治療可能ですが、複雑な根管や再発リスクのある歯は、自費診療の方が成功率が高いです。

Q2. 自費診療はどのくらいの費用がかかりますか?

A:8万円〜15万円(部位により異なる)です。使用する材料や治療方法によって料金が変動します。

【まとめ:保険と自費、どちらを選ぶべき?】

保険診療と自費診療の根管治療は、それぞれにメリット・デメリットがあります。費用を抑えたい場合は保険診療、確実に歯を残したい場合は自費診療を選ぶと良いでしょう。

神戸住吉駅前歯科では、患者様の状態やご希望に合わせた最適な治療をご提案いたします。どちらが最適か分からない場合も、まずはお気軽にご相談ください。😊

▼記事監修



神戸住吉駅前歯科
ママとこどものはいしゃさん神戸住吉
院長 中村元(なかむら はじめ)
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医

経歴
朝日大学歯学部 歯学科 卒業
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院歯科医口腔外科 勤務
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院 麻酔科研修
北大東村立 歯科診療所 医院長(学校歯科医師兼任)
社会医療法人 かりゆし会 ハートライフ病院口腔ケア科 勤務
医療法人真心会 神戸住吉駅前歯科 院長