インビザラインはどれくらい着けていればいいの?

こんにちは。
神戸市東灘区の神戸住吉駅前歯科(ママとこどものはいしゃさん神戸住吉)、院長の中村元です。
お子様に矯正をさせたいと思った時、矯正にどのくらいかかるのか気になる方が多いのではないでしょうか。
受験勉強が本格化するまでに終わらせたい、部活に支障が出ないように済ませたいと考える方も多いです。
矯正にも様々な種類がありますが、マウスピース矯正は痛みが少ないと耳にされたこともあるでしょう。
そこで、今回は矯正の一つであるインビザライン(ファースト)はどれくらいの期間や時間、着けていればいいのか、
インビザラインの期間についてお伝えしていきます。

インビザラインにかかる期間

インビザラインの矯正を行う場合にかかる期間は、年齢や歯並びの状態、目指す歯並びなどによって異なります。
そのため、一人ひとり期間は異なります。
注意したいのは、インビザラインの期間には2つの治療期間が必要なことです。

1つ目の期間はマウスピースを装着して歯を動かす矯正期間です。
もう1つの期間は、矯正が終了した後、整った歯並びが動かないように固定させるための保定期間と呼ばれる期間が必要になります。
マウスピースとは異なるリテーナーと呼ばれる装置を装着します。
矯正期間は状態により異なりますが、1~3年前後が一般的です。
保定期間は2年前後必要になります。

そのため、矯正期間+保定期間を合わせると3年~5年ほどが目安です。
受験や部活動が本格化するまでに終わらせたいという場合、その年齢から3年から5年を遡って、いつから始めるかを決める必要があります。
もっとも、保護者の方が勝手にこの年齢からで大丈夫と決めるわけにはいきません

たとえば、13歳までに終わらせたいから、5年前の8歳から始めればいいと、8歳の時に歯科医院に行けばいいというわけではありません。
実際には、歯科医の先生が状態を見て計画を立てますので、早い時期から定期的に歯科健診に通い、矯正をいつから始めればいいか相談をするのがおすすめです。
受験勉強が始まるまでに終わらせたい、この時期は避けたい、そうした話もあらかじめしておけば、歯科医師が適切なスタート時期や治療期間を提案してくれます。



マウスピースの交換期間

インビザラインは、マウスピース矯正と呼ばれることもありますが、マウスピースは1個だけをずっと装着するわけではありません。
最初に治療計画を立て、どのように歯を動かし、どんな歯並びを目指すかをシミュレーションして、その通りになるよう複数のマウスピースが作成されます。
計画に合わせ、マウスピースを交換しながら歯を少しずつ無理なく動かしていくのがインビザラインの特徴です。

何枚のマウスピースが必要になるのか、どのくらいの期間で交換するかは患者さん一人ひとりごとに異なります。
一般的には1枚あたり、10日から14日ごとに交換していくことになります。
歯科医院の方針にもよりますが、お子様のインビザラインの場合、1枚を装着して交換の目安時期が来たら、来院し、状態を確認したうえで、次のマウスピースを渡すという形を採ることが多いです。



マウスピースを装着する時間

マウスピースを10日~14日ごとに交換しながら、計画にもとづき1年~3年かけて矯正を行いますが、この期間通りに矯正期間が終わるか、計画通りの歯並びが整うかは、マウスピースをルールを守って装着できるかにかかってきます。
つまり、歯科医師の技術や計画の立て方だけでなく、患者さんの側でもルールを守って矯正を行っていかないと、予定していた期間通りに終わらなくなるので注意が必要です。

通常、インビザラインのマウスピースを装着する時間は、1日あたり22時間、少なくとも20時間以上となっています。
この時間を下回ってしまうと、歯を計画通りに動かすことができません。
治療期間が長引くことや場合によっては計画を一から見直すことが必要になることもあるので、装着時間はしっかり守ることが大切です。
1日20時間~22時間以上を装着するということは、寝ている間ももちろん装着し続けなくてはなりません。
学校に行っている間や勉強している時、運動している時なども装着しておかないと、この時間はクリアできません。

基本的に食事をしている時と歯磨きをする時以外は常に着けているイメージです。
食事をしている時間も、食事をした後、リラックスする時間も外してしまうと、22時間を満たせなくなるおそれがあります。
食べ終わったらすぐにマウスピースを付け、歯磨きする際に再度取り外してすぐに装着するようなイメージです。
もっとも、患者さんによって、この時に着けると辛い、リラックスできないというケースもあるので、いつ外すのか、どのくらい外しても大丈夫なのかをよく考える必要もあります。
1日20時間~22時間を満たせるよう、1日の装着スケジュールをお子様、保護者、歯科医の先生と相談しながらルールを考えるのがおすすめです。



結論

インビザラインにどのくらいのかかるかは患者様ごとに異なります。
一般的な矯正期間の目安は1年~3年で、さらに保定期間が2年ほどかかります。
マウスピースの交換期間の目安は10日~14日、1日あたり20時間~22時間を目安に装着することが必要です。
当院では、矯正の専門医・インビザライン認定医が複数名在籍していますので、毎日矯正治療や矯正相談を受け付けています。
それぞれに合った矯正のご提案をしますのでご相談ください。


神戸市東灘区の歯科医院(歯医者)の神戸住吉駅前歯科では、むし歯(虫歯)治療や歯周病はもちろん、虫歯予防、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科など最新の治療にも対応しています。全チェア個室・徹底した滅菌、感染対策など家族で安心して通って頂けますので、歯の悩みはお気軽にご相談ください。

▼記事監修
神戸住吉駅前歯科
ママとこどものはいしゃさん神戸住吉
院長 中村元(なかむら はじめ)
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医

経歴
朝日大学歯学部 歯学科 卒業
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院歯科医口腔外科 勤務
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院 麻酔科研修
北大東村立 歯科診療所 医院長(学校歯科医師兼任)
社会医療法人 かりゆし会 ハートライフ病院口腔ケア科 勤務
医療法人真心会 神戸住吉駅前歯科 院長