インビザラインは痛いの?歯科医師が解説!

インビザラインは痛い?


こんにちは。
神戸市東灘区の神戸住吉駅前歯科(ママとこどものはいしゃさん神戸住吉)、院長の中村元です。
今回は、お子様の矯正法としても人気を集めているインビザラインについて、痛みが生じるのかという不安にお答えしていきます。



矯正の痛みに対する不安

日本で行われている矯正の代表的な方法はワイヤー矯正で、近年はインビザラインを行える歯科医院も増えてきました。
両者は特徴が異なりますが、矯正には痛みを伴うと不安になるママやパパは多いのではないでしょうか。
お子様の歯並びを整えたいと考える時、ワイヤー矯正で眠れないほど痛くなるという話をママ友から聞いた場合やご自身の子どもの頃のワイヤー矯正の経験から痛みに不安を感じるママも少なくありません。

特にご自身が子どもの頃、ワイヤー矯正をして泣くほどの痛みを経験したことがある方は、自分の子どもに同じ痛みを耐えさせるのがかわいそうと躊躇する場合や眠れないほどの痛みを訴えた際、どのようにケアすればいいのかと、治療をスタートする前から悩まれます。



ワイヤー矯正に比べると痛みは少ない

矯正で痛みを感じるのは、ワイヤーやマウスピースという異物を口に入れることや歯を動かすための力が加わることで刺激を受けることと歯が動く時の痛みです。
ワイヤー矯正は、すべての歯をワイヤーでつないで、一気に理想の位置へと動かす方法です。

これに対して、インビザラインはあらかじめ歯を動かす計画を立てたうえで、約2週間おきに動きに合わせたマウスピースに交換していく方法になります。
そのため、少しずつ段階的に歯を動かしていくので、痛みが少なく、痛みが分散されるのがメリットです。
まったく痛くないわけではありませんが、ワイヤー矯正に比べると、痛くて眠れない、泣くほどの痛み、耐えられないほどの痛みを感じる方はほとんどいません。



インビザラインで痛みを感じやすい時

インビザラインは痛みが発生しないわけではありません。
ですが、お子様でも耐えられる程度の痛みがほとんどです。
どのような場合に痛みを感じやすいか見ていきましょう。


初めて装着した時

マウスピースは歯を動かすためのものであり、それなりの硬さがあり、歯の上に被さって固定されます。
初めて装着すると窮屈さを感じ、慣れるまではなんとなく痛いと感じる方も少なくありません。
マウスピースは計画に従い、約2週間ごとに交換していくので、交換する度に痛みや違和感を抱くことがあります


抜歯による痛み

インビザラインをする際に、歯並びや状態によっては抜歯をする必要があります
抜歯をすると、しばらくその部分が痛むことも少なくありません。
抜歯による痛みは鎮痛剤の処方などによって緩和され、かつ時の経過とともになくなります。


マウスピースが内頬や舌に少し当たる

マウスピースが頬の内側や舌などに当たってしまい、その部分に違和感や痛みを感じることもあります。
この場合、歯科医院で調整するなどすれば、痛みの改善や解消が可能です。


アタッチメントの影響

インビザラインは、マウスピースを被せるだけと思われがちですが、実際には歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白いパーツを装着します。
このアタッチメントにマウスピースがひっかかると、痛みを感じることがあります。
正しく装着すれば、痛みが出ることはほぼありません
アタッチメント着脱時の痛みを軽減するには、適切に着脱できる方法をしっかり指導を受けてできるようにすることのほか、着脱用の専用スプーンを使ってみるのがおすすめです。


歯が動く時

矯正は、理想の位置を目指して歯を動かしていく治療です。
そのため、歯が動く時にはインビザラインでも多少なりとも痛みを感じます。

ただし、ワイヤー矯正に比べると少しずつ動かすので、痛みの度合いは小さいです。
耐えられないほどの痛みではありませんし、この痛みを感じるということは、理想の位置に向かって歯が動いている証拠ですので、親子で喜ぶくらいの前向きな気持ちを持つことがおすすめです。


歯の後戻りによる痛み

インビザラインはワイヤー矯正と異なり、治療期間中も着脱が可能です。
食事をする際や歯磨きをする際には外して問題ありません。
もっとも、違和感があるから、少し痛いからと装着せずに過ごすと、せっかく動いた歯が後戻りしてしまうおそれがあります。

後戻りするとマウスピースが合わなくなり、かなりの痛みを感じることも少なくありません
インビザラインを行う際は、基本的に1日のうち20時間以上はマウスピースを装着することが必要です。
寝ている間は気持ち悪いから外す、試験期間中は数日間着けないなど、ルールを守らずにいると後戻りして、痛みが発生するだけでなく、治療計画の見直しややり直しなどを迫られることもあるので注意しましょう。




まとめ

インビザラインは、ワイヤー矯正に比べると痛みの少ない矯正法です。
当院では、矯正の専門医・インビザライン認定医が複数名在籍していますので、毎日矯正治療や矯正相談を受け付けています。
矯正中も、痛みで辛い時や困った時には、いつでも対応できるので安心です。
それぞれに合った矯正のご提案をしますので、お気軽にご相談ください。

神戸市東灘区の歯科医院(歯医者)の神戸住吉駅前歯科では、むし歯(虫歯)治療や歯周病はもちろん、虫歯予防、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科など最新の治療にも対応しています。全チェア個室・徹底した滅菌、感染対策など家族で安心して通って頂けますので、歯の悩みはお気軽にご相談ください。
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▼記事監修
神戸住吉駅前歯科
ママとこどものはいしゃさん神戸住吉
院長 中村元(なかむら はじめ)
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
https://mamatokodomo-sumiyoshi.com/staff/


経歴
朝日大学歯学部 歯学科 卒業
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院歯科医口腔外科 勤務
国立大学法人 琉球大学医学部附属病院 麻酔科研修
北大東村立 歯科診療所 医院長(学校歯科医師兼任)
社会医療法人 かりゆし会 ハートライフ病院口腔ケア科 勤務
医療法人真心会 神戸住吉駅前歯科 院長