インプラントのメンテナンス

なぜインプラントに
メンテナンスが必要なのか

インプラントは天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できる優れた治療法ですが、治療が完了したあとも適切なケアが欠かせません。
インプラントそのものはむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨が細菌感染を起こすことで、「インプラント周囲炎」と呼ばれるトラブルが起こる可能性があります。
インプラント周囲炎は、進行すると歯ぐきの腫れや出血だけでなく、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまう原因にもなります。そのため、治療後のメンテナンスはインプラントを長く快適に使い続けるための重要な要素となります。

インプラント周囲炎とは

  • インプラント周囲炎とは
  • インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に細菌が増殖し、歯ぐきやあごの骨に炎症が起こる病気です。症状が軽度のうちは自覚しにくいことも多く、気付かないうちに進行してしまうケースも少なくありません。
    初期段階では歯ぐきの赤みや軽い出血が見られる程度ですが、進行すると歯ぐきが下がり、インプラントを支える骨が吸収されてしまいます。定期的な検診によって早期発見・早期対応を行うことが、インプラントを守るためには欠かせません。

毎日のセルフケアの重要性

  • 毎日のセルフケアの重要性
  • インプラントを健康に保つためには、日々のセルフケアが基本となります。毎日の歯みがきで汚れをしっかり落とすことに加え、歯と歯ぐきの境目を丁寧に清掃することが重要です。
    天然歯と同様に、磨き残しがあると細菌が増え、炎症の原因となります。歯ブラシの当て方や清掃方法に不安がある場合は、定期検診の際に歯科衛生士が適切なケア方法をご案内します。

歯科医院で行う
プロフェッショナルケア

  • なぜインプラントにメンテナンスが必要なのか
  • ご自宅でのケアだけでは落としきれない汚れや歯石は、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。専用の器具を使用し、インプラントや周囲の歯ぐきを傷つけないよう配慮しながら清掃を行います。

    あわせて、噛み合わせの状態やインプラントの安定性、歯ぐきの健康状態も確認します。小さな変化を早期に発見することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

メンテナンスの頻度について

インプラント治療後のメンテナンスは、一般的に3〜6か月に1回の受診をおすすめしています。お口の状態やリスクによっては、より短い間隔での管理が必要になることもあります。
定期的に通院することで、インプラントの状態を継続的に確認でき、安心して長く使用していただくことが可能になります。

メンテナンスを
怠るとどうなるのか

メンテナンスを受けずに放置してしまうと、インプラント周囲炎が進行し、せっかく入れたインプラントを失ってしまう可能性があります。また、再治療が必要になった場合には、時間的・身体的・経済的な負担も大きくなります。
定期的なメンテナンスは、トラブルを防ぐだけでなく、結果的にインプラントを守る最も確実な方法といえます。

インプラントを
長持ちさせるために

インプラントを長く快適に使い続けるためには、治療後のメンテナンスを「治療の一部」として考えることが大切です。歯科医院での定期管理と、毎日のセルフケアを両立させることで、インプラントの寿命は大きく変わります。
当院では、インプラント治療後も患者さま一人ひとりに合わせたメンテナンス体制を整え、長期的なサポートを行っています。

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